森川由美は昭和二十三年七月の生まれなので今年で六十五歳になる。一人暮らしだ。結婚歴も無い。
この森川由美は四十年前は世界を股にかけ活躍する日本を代表する美女だった。だが、最近は彼女も事を知る人もなく東京の下板橋の安マンションでひっそりと暮らしていた。
過去の日の当たる輝かしい生活とは対照的なひっそりとした生活を送る由美だったが、彼女には密かな楽しみがあった。
板橋のスーパー銭湯に行きマンションに帰ると、部屋の中にある全身を写せる大きな鏡に素っ裸で向って、
「鏡よ、鏡よ、鏡さん、この世でいちばん美しい女性は誰」
と三回ほど呟くのだ。
由美の心に、
「それはもちろん森川由美さんですよ」
と鏡は答えるのである。
「ありがとう鏡さん」
由美はこう答えてベッドに横たわる。
そして自分の敏感な部分を触り始めるのだった。
やがて、
「あー、あー、あー、あー」
と由美の口から喘ぎ声が洩れ始める。
これが由美の日課だった。
この森川由美は四十年前は世界を股にかけ活躍する日本を代表する美女だった。だが、最近は彼女も事を知る人もなく東京の下板橋の安マンションでひっそりと暮らしていた。
過去の日の当たる輝かしい生活とは対照的なひっそりとした生活を送る由美だったが、彼女には密かな楽しみがあった。
板橋のスーパー銭湯に行きマンションに帰ると、部屋の中にある全身を写せる大きな鏡に素っ裸で向って、
「鏡よ、鏡よ、鏡さん、この世でいちばん美しい女性は誰」
と三回ほど呟くのだ。
由美の心に、
「それはもちろん森川由美さんですよ」
と鏡は答えるのである。
「ありがとう鏡さん」
由美はこう答えてベッドに横たわる。
そして自分の敏感な部分を触り始めるのだった。
やがて、
「あー、あー、あー、あー」
と由美の口から喘ぎ声が洩れ始める。
これが由美の日課だった。
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