森川由美は下板橋の居酒屋から帰ってひと風呂浴びて今の大鏡の前に立った。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん、この世で一番きれいな人(女性)は誰」
こう問いかけると、
「それはもちろん森川由美さん、貴女です」
と答えが返って来た。
「ありがとう」
由美は鏡にお礼を言ってベッドの中に入った。
目をつぶって一時間じっとしていたが由美は寝れない。
「ああ、体が火照る。だれか私を慰めて」
半泣きでこう呟くが、どうすることも出来ない。
「もう十年以上男性との愛の交渉は無い」
由美は我が身を嘆いた。
「なんで・・・・・・」
自分に問いかけるが答えは出ない。
気がついたら自分で自分の敏感な部分を慰めていた。
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