森川由美は気がついたら全裸でベッドに横たわっていて、敏感な部分を自分の指で慰めていた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
かつて自分と関係のあった男性との情事を思い出しながら指を動かしている。
「あー、だれか私を慰めて」
由美は思いっきり叫んだ。
だが締め切った密室で誰もくるはずもない。ウオッカを飲んだ由美はやたらに体が燃えてきた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、体が燃える」
涙をこぼして由美は喘いだ。
「はやく、はやく、はやく来て。あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
身をよじって由美は悶えている。
六十歳とはいえ、欲望は若い頃と何ら変わらない。
いや、逆に若い頃にはなかった、
「激しい欲望」
「恋へのあこがれ」
これがあるのだ。
「あああああああ、あああああああ、ああああああ」
由美は自分の指で盛り上がって行く。
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