Seiji Ninomiya 二宮正治
2013年3月4日月曜日
問題小説:鏡よこの世で一番きれいな人は誰P3
最近の森川由美は板橋の製本工場でアルバイトをして下板橋駅近くの居酒屋で食事兼晩酌をするのが日課となっていた。
由美を見ると、
「あ、背の高いおばさんが来た」
と常連の男性が声をかける。
「おばさん、この席が空いてるよ」
と言ってくれるのだ。
由美は、
「アリガト」
こう言って腰をかける。
だれも由美がかつて世界を又にかけたトップモデル、
「森川由美」
だとは気がつかない。
由美はすっかり下板橋のおばさんになっている。
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